54ブログ

ビジネスモデルまにあ

ビジネスにおける『Think globally act locally』を改めて考える

最近、朝起きをする習慣にしてから、頭が冴えている気がします。

基本は夜型なので、最初は大変かと思ったのですが、人間やればできるものですね。

 

最近の世論といいますか、目につく話題として、タイトルにあるグローバル(国際化)とか、ローカル(地域化)とか、いうキーワードがあるかと思います。

G型人間とか、L型人間とかも言われてますね。

背景にはやはりイギリスのEU独立や、アメリカのトランプ大統領の当選で、ということかと思います。(これ自体が、グローバルな話題ですが)

じゃあ、ローカルではどうかというと、日本でも相対的貧困という言葉や、漠然とした閉塞感があるように見受けられます。(日本ほどの課題先進国もないと思いますが)

 

私も、去年と今年と海外にアチコチ出向いてみて[インドやイスラエルシンガポール、アメリカ(ニューヨーク、サンフランシスコ)、ドバイ、ケニア、モザンビークなど]、10年前や5年前に感じていた世界各地の多様性が徐々に薄れていて、同期してきている感覚を覚えました。

 

その傾向を強く感じさせているのは、スマートフォンアプリによる世界中の共通体験によるものも少なからずあるかと思いますが、何よりも、どこに行っても同じようなものが手に入るようになり、同じようなサービスが受けられるようになったことかと思います。

AirBnBUberに代表されるシェアリングエコノミーはそういう意味では非常に大きな役割を果たしていると感じますし、以前からあったものとして、小売流通のメトロやセブンイレブンマクドナルド、スターバックス、欧米の世界的な通信キャリアは同様に世界中にあります。

 

このような状況において、改めて社会におけるビジネスの要素として、それぞれの地域に目を向けてみると面白い気づきがあるように思います。

仕事で沖縄や長野、岡山にいく機会が増えて思うのは、それぞれの地域にはそれぞれの面白いヒトと事業があるということです。

各地域で必要とされている課題を解決する事業・産業を創るということ、それぞれの地域特有のモノを活かすこと。

その事象が同様に他の地域でも必要とされることであれば、《仕組み化》して拡げることも視野に入れつつ、顕在化した課題を解決する。

また、潜在的な原因の根本をケアするような方法もあって良いと思います。

 

 

ある伝記で面白い言い回しがありました。

宇宙開発におけるアメリカと旧ソ連の話でした。

 

〜アメリカでは、莫大な費用と時間をかけて宇宙空間でも紙に文字がかけるペンを発明しようとしたが、旧ソ連では紙に文字を書くのに鉛筆を使った〜

 

この話は、課題自体に目を向け、その課題を地域で解決することに主眼をおいた場合に、どういう手法を用いるのが良いかというヒントになるかと思います。

 

私は、世界中がつながる世界をみるにつけ、改めて各地域ごとの産業や事業創りの必要性を強く感じています。

その地域特有のヒト、ものを活かした事業。

一方で相矛盾するようですが、人口の一定以上の集積も必要と思っています。

事業の最小の構成要素は、《ヒト》と《仕組み》なのであり、ヒトがある一定以上いること、相性がよい数人、技術を持ち寄れる方々がいる必要があると思います。

 

数百人、数千人、数万人というような具体的な人数は、今はまだ未明瞭ですが、ざっくり20万人前後程度の規模感はあるとよいかと思っています。

(47都道府県の県庁所在地の最小の人口規模)

【都道府県庁所在地】人口ランキング(2015年国調と国勢調査人口)

 

もちろん、人口密度も同じく重要ですし、人口の年齢構成も見ていく必要がある情報かと思います。

【市】人口・面積・人口密度ランキング

 

奇しくも、10年前にお世話になった会社の代表がよく言っていたキーワードが、

『Think globally act locally』でした。

 

そして、リアリストな彼が言っていた言葉で私も大変共感している言葉が、今後のビジネスを考える上でとても大事な指標になると思っております。

 

《世の中のデータは多くが恣意的、意図的な数字である。

ただ、一つだけ、間違いないデータは、人口動態だ。》

統計局ホームページ/日本の統計−第2章 人口・世帯−3 総人口の推移

 

 

この年末年始にかけて日本の地域に貢献できるビジネスについて、色々と考えを深めて行こうと思います。