【なぜ、いま、原丈人なのか】
【なぜ、いま、原丈人がアツいのか。】
言い換えると私が原丈人さんに夢中な理由は何なのか。
それを説明しておこうと思う。
たしか、2009年9月ごろだったと思う。
当時の私は、クックパッド社がIPOしてまさに絶頂期。
2006年に10名以下で参加したクックパッドは凄い勢いで成長して、
あっという間に売り上げ規模が数十倍になり、
社員や株主が増大していくなかで社内のやりとりや雰囲気が変わっていた。
それまでは、クライアントであるメーカーさんのため、
クックパッドを使ってくださる料理を楽しむ方のため、と
文字通り『毎日の料理を楽しみに』することに必死で奔走していた。
それが上場という通過点を過ぎた辺りから急に今までに無かったキャスト、
株主という視点がはいってきて、社内の会話(特に営業部門だったので)が
売上や成長性、利益率の話になっていった。
上場前はあるいみ、目標金額を超えていくという活動はあるのだが、
上場後はそれが常態的になり、また、会話の中に
株価・・・株主・・・利益・・・という話が溢れてくる。
なまじ、株価なんてものが日々更新されるものだから、
それまでと違い、気にしないようにしても目に入る。
自分の中で、‘株主’という今までにない見たことも想像もつかない
キャストのコトを考え、その方々を意識した営業活動になっていった。
(社内もそういう体制に対応することに色々な歪みが生じた)
なんでそんなに株価や株主に迎合した予算計画を達成し続けなければならないのか、
そして、株主への利益配分という意識が何となく
(それまで無かった視点だったからというのも大きいが)
徐々に違和感に変わっていった時に、
私は原丈人さんを糸井重里さんとの対談にて知ることとなる。
詳しくは当時は意見した彼の記事をご参照のほど。(是非読んでください)
スゴい衝撃を受けた。
ベンチャーキャピタリスト(株主として会社を株式公開させて
利益を得るビジネスをしているヒト)にも関わらず、
株主利益の追求は短期的な利益を求めることとなり、
本来の会社の存在意義である【社会の公器】である役割を損なう、という。
株主としての視点だけであれば、確かに短期で多くの利益を得ることがよい。
まさに、ROE指標である。
ただ、会社の上げた利益は、社中[社員、取引先、地域環境、地球、経営陣、株主]という
会社に関わる全てのヒトに還元すべきであるという。
まさに、アタマをガーンと殴られた気がした。
そして、おおいに共感するとともに、彼の著書を読みあさって、
なぜ原丈人という人物はそのような思想を持つに至ったのかを知りたいと思ったのである。
※そのような思想=公益資本主義 (後述のもの)
原丈人氏が語る、公益資本主義についてのインタビュー記事
それから6年の月日が経ち、2015年6月1日。
はじめて同じ舞台に立たせて頂く日が来ることになろうとは、大変に驚いている。
そして、正直すっごく嬉しい。
このような機会を是非ともみなさまにも共有したいし、
考えるきっかけとしてお越し頂きたい。
みなさまのご参加をお待ちしております。