書籍発売後、様々なところから反響をいただいており、とても嬉しく思います。
こういった書評ブログやら(ありがとうございます!)
楽天BOOKSのランキングNo.1やら(地図部門?!)
Amazon「経営理論」カテゴリランキングNo1やら
とっても嬉しかったです。ご支援、本当にありがとうございます!
今回からは書籍の中心テーマでもある
「会社の成長フェイズのことをもっと多くの方に知ってほしい!」
ということで、数回にわたり〈0 to 1〉について解説&補足記事を書いていきます。
今回の書籍では〈→0〉(ゼロマエ)という独自の定義を用いていますが、
ここは想いのこもったアイデアが具現化され、試作品などになっていくフェイズ。
アイデアを形にしてようやく起業家はスタート地点である〈0〉に立てるのです。
では〈ゼロイチ〉でいうところの〈1〉とはなんでしょう。
このフェイズのゴールはズバリ…
《実際に「お金」を出してくれるファーストクライアントを見つけること》
これです。非常にシンプルな定義ですが
〈0〉で形にした試作品やトライアルサービス、企画書に対して、
お金を払って購入してくれる方を見つけられたら〈ゼロイチ〉達成です。
本の中では、このゴールを達成するための方法を解説しています。
さて、ここでこのブログをお読みの方にだけ、
ひとつ重要な補足をさせていただきましょう。
それは…
「ペット動物用のECサイト」を目指しているのに、
「それ以外の業務」(人材派遣やバイト、関係のない受託業務)で
売上を上げていても〈1〉にはなれない
ということです。
「ペット動物用のECサイト」をやろうと事業を立ち上げたのであれば、
あくまで「それに関連する売上と利益」を生まないと事業は前進できません。
事業の最初のフェイズでは、とにかく仕事が必要だということで、
本筋以外の業務を受けなければならないこともあるでしょう。
ただ、それだけをしてしまっては、何のために起業をしたのか分からなくなります。
たとえば、依頼を受けた業務が「アンケート集計の受託仕事」だったとします。
あなたの事業が「アンケート事業」を目的とするものであれば、
その仕事は「1」、そして次のフェイズに進む糧になります。
でも、事業目的が「ペット動物用のECサイト」なのであれば、
「当初の目的外の売上」については、分けて考えなければいけません。
それはあなたが本来ほしかった「ファーストクライアント」ではないのですから。
本来やりたい仕事やテーマが明確にあるのであれば、精神論ではなく、
「◯◯の業務ができる、◯◯の業務がやりたい! 」と宣言して発信しておくこと。
意外とシンプルだけども、それが一番簡単で効果のある方法です。
まずは事業目的にそった行動をとることを心がけましょう。
たとえば「ペット動物用のECサイト」で売る予定のグッズを、
フリーマーケットで手売りしてみる。
これは「ペット動物用のECサイト」という当初の事業目的から考えれば、
ささやかな前進と言えるでしょう。
または、正式な商品が手もとにないということであれば、
「ECサイト」の機能を活用し、別のペット動物用商材を売ってみてもいいでしょう。
オンラインで売り方や販売実績の検証ができるはずです。
こういった小さな前身が〈1〉に至る過程においては非常に有効です。
はじめた事業を大きくしていくためには、
今やっていること・やれることと、目指す方向が一致すること非常に大切です。
繰り返しになりますが、それを実現するコツは、
《「◯◯の業務ができる、◯◯の業務がやりたい! 」と宣言し発信すること。》
試作品やトライアルサービスを売り込む中で、
その試作品のどこが利用者・ユーザー・クライアントの興味を引いたのか、
どのようなアプローチをしたら手にとってもらえたのか、
それを検証し、知ることこそ、〈1〉ひいては〈100〉へと至る第一歩なのです。
次回は、書籍の構成に沿って、
「使ってほしい人の顔がはっきり見えていますか?」
という部分を解説しましょう。