[ゼロイチ]がとっても大事である、たった一つのこと
『顧客との対話こそが、最も大事である。』
そのような話は、よく聞かれていることだと思う。
そして、イトーヨーカ堂の創業者、伊藤さんのこの言葉などは極めつけてあろう。
『お客様は本来、来てくださらないという前提で商売をする』という言葉。
非常に重たい話だと思いますし、納得感があります。
さて、本日、今風に言うと[プロダクト・マーケット・フィット(Product market fit)]という表現だったり、
[最初の顧客獲得]という記念すべき機会について、是非とも、ジックリと見ていきたい。
お客様は来なくて当たり前。
当然ながら、その前提条件をもって、事業を始める必要がある。
ただ、自分が丹精込めて作った商品やサービス、思い入れがあるだけに、認められないことなど、やっている途中には抜け落ちていることだろう。
「自分達が創るのだから、きっとうまくいく!」
そのような勘違いが非常に多く起きてしまう。
なぜか?
それは、自分のことを客観視するということは、普段の行動の中にはない考え方です。
また、非常に高度な客観的な視点・能力を求められるからである。
自分たちが創る商品・サービスが、どういう方に求められるのか?
また、その顧客がしっかりとお金を払ってでも手に入れたいと思ってもらえるのか?
その検証こそが、一番最初に事業をはじめる上で、最も重要なことになります。
どういう方の、
どういう課題を解決して、(または、欲求の対象を具現化して)
いくらで売っていくか?(再購入の仕組みもあれば尚良し)
本当にいろいろなベンチャー企業が、この最初の一歩目でつまづいてしまいます。
そして、そのような事象は後を絶ちません。何故でしょうか。
まず最初に問うべき問いは、これです。
「それは、自分たちの作りたいもの、やりたいことも分かっているでしょうか?」
そして、その創造物によって、
「想定している顧客像」の方がお金を払ってでも使いたい!欲しい!と言ってもらえるものなのかどうか。
結局、最も重要なやるべきことはシンプルに《問い》を発すること。
そのシンプルな問いを投げかけ続けること、そして、それからしっかりと形をととのえていくことこそ、胆力を求められる、第一関門である[ゼロイチ]なのです。
是非とも、このフェイズはトライ&エラーの日々で心が折れそうになることが多々あります。(以前の私もそういうことがありました)
是非とも、踏ん張っていただき、必ずのぼる朝日を待っていただきたいと思います。
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