若者は言葉のホントの意味を知ることで、リスクを回避することが出来ると言う事
どうも、こんばんは、僕です。
今日はブログを夜に更新すると言うレアな回です。
会社のメンバーがポケモンGOを再開したので、
つられて再開したら再度ハマって外出が大忙しでした。
さて、タイトル通り、最近アチコチで“危ない”事案をよくよく目にするので、
ちゃんとブログにしておかなきゃと思ったのでした。
このニュース、大変に衝撃的でした。
ベンチャー業界やらIT系などという領域だと、さも難しげな最先端なことを
やっている、と思われがちですが、こちらの会社のように、
要は、IT系の会社(ゲームやらコンテンツメーカー)への人材紹介や派遣の会社も
自社のことをIT系企業と名乗っていたりします。
また、IT系という枠も幅広く、創業まもない会社が、
ベンチャー企業です!と宣言することも多々あり、言ったモノがちな環境です。
現在では、
・スタートアップ!
・ベンチャー企業!
・IT系!
・AI!
・FinTech! ●●Tech!
などなど、言った者がちな状況が横行しており、
関係者として見られる身の上としては、大変頭の痛い今日この頃です。
なので、ちゃんと言葉の定義を知って、上記のような“危ない”企業に入らないよう、
また、新卒や若手が変な会社に引っかからないように、
しっかりとバズワードを紹介して啓蒙をしたいと思っております。
ググると、以下のようなページが目に入る。
wikipediaも含めて、比較的フワッとした定義であり、
これはきっと若者は騙されるだろうなって思うわけです。
結局、誰も何の指標において、ベンチャーなのか?をちゃんと定義してないこと、
それ相応の“キメ”がないことが悪いのではと思うので、勝手に投資家であり、
自分自身が、ベンチャー企業に身を置いてきたという自負から、
ちゃんと言葉を定義させていただきたいと思います。
登壇資料で使う内容なので、私の講演を聞いていただいた方には
既にお伝えしている内容ではありますが、
以下2種のパターンでベンチャー企業を定義しています。
①既存の社会構造を変えるような新技術を有する会社
②既存で提供されているプロセスを改良改善して利益構造を変える会社
私がベンチャー企業として認識するのは、
この2つのどちらかのみをベンチャー企業としています。
私の最初の就職先であった、クックパッド社の場合は、この②に該当します。
当時、2006年の日本社会では、ほぼ多くの家庭では、
料理本やオレンジページ、また、新聞やTVの料理コーナーで提供されるレシピ、
いわゆる、プロの考案したレシピを家庭で再現するというのが一般的でした。
これは、以下のようなまとめられます。
- 限られた少数のレシピ情報を
- 限られた媒体でのみ
- プロの料理人が情報発信する
それまでの構造を、クックパッドの登場によって以下のように変化を起こしました。
- 数万を超える大量のレシピ情報を
- 誰でも常時アクセス可能なWEBサイト上で
- 一般家庭のお母さんやお店の店主など、誰でもが情報発信する
インターネットサービスというものによって、情報流通が大きく変わり、
メディアや人々の行動や意思決定プロセス自体が大きく変わることになりました。
それまでの雑誌や紙媒体は一気に売れなくなり、情報流通が変わる。
そして、広告収入や会員課金という人々の消費行動や企業の投資行動も変わる。
こうして、クックパッド社は上場企業となり、
【毎日の料理を楽しみにする】という社是通り、世界に羽ばたく企業となります。
まさにベンチャー企業、ですね。
さて、一方のその後に参画したランサーズ社も見てみましょう。
ランサーズについても、クックパッドと同じく②に企業となります。
最初に参画した2011年当時、震災直後の日本では、
まさに計画停電があり、企業は社員を社内のみの業務を諦め、
在宅ワークの推奨を行うというそれまででは有り得ない行動をとるようになります。
当然ながら、社員や経営者の意識も少しづつ変わって行くことになります。
それまでの労働活動は、以下のように定義できます。
- 朝9時から夜6時まで
- 会社という業務場所に集まって
- 社内の人員(一部は派遣社員等)で同じ業務に取り組む
ランサーズが目指した世界観は、
【時間と場所にとらわれない新しい働き方をつくる】でした。
(※2018年現在は変更されている)
つまり、上記の労働形態を以下の様に変えようとしました。
- 同期した時間ではなく、
- 会社でも自宅でも業務場所は問わず
- 社内外のスキルがある人員を活用し業務に取り組む
これによって、圧倒的に早く・大量の業務をこなすことが実現でき、
また、コスト的にも抑えることができるということで認知が向上すると
瞬く間に市場に広がり、同カテゴリであるクラウドソーシング銘柄で
複数の上場企業が誕生することになりました。
残念ながら、ランサーズ社は私の在籍中には、IPOをすることなく、
現在も未上場企業として健闘されているようである。
ただ、旧知の仲であるため、多少辛辣なことを言うと、
同業他社がIPOした後の同一事業者は、既にベンチャー企業と呼ぶのは相応しくない。
と言うのも、IPOにより、市場での目新しさは無くなり、
また、事業モデルが一般の投資家含め社会に理解された後では、
ビジネスモデルの収益性や利益をあげる構造自体が付加価値ではなくなるからである。
つまり、ベンチャー企業の定義である
②既存で提供されているプロセスを改良改善して利益構造を変える会社
ではなく、
既存の提供されているプロセス・サービス
のカテゴリになってしまうのである。
①のベンチャーというのは、
最近では、iPS細胞で目の角膜細胞を移植に成功させたヘリオス社、
AIベンチャーとして様々な産業で最先端の技術提供を行うパークシャーテクノロジー社、
医療業界にロボットテクノロジーを入れたサイバーダイン社、などが分かり易いだろう。
さて、これを読んでいる若者よ、是非とも、就活説明会で、
登壇する会社の人事担当者や先輩社員に聞いてみよう。
『貴社は、ベンチャー企業であるとおっしゃっておられますが、どのような
新しい技術、または、既存のビジネスに対しての強み(プロセス改善)があるのでしょうか?』
と問うて見てはどうだろうか?
一生にうち、多くの時間を過ごす仕事で、自分が納得できる職場や仕事で、
より充実した人生の時間を過ごしていただけることを心から願う。
ちなみに、私が今やっているプロトスター社でも、
将来の社員候補のメンバーをインターンからのみ募集してる。
ちなみに我々自体は、ベンチャー企業ではない、
ただ、圧倒的に成長できる環境と猛者揃いのメンバーが
君の圧倒的な成長意欲と挑戦を待っている。
共に、日本のベンチャー業界を変え、世界を変えようではないか!
(と大げさなことをあえて言うけど、マジで自信あり〼)