七転び八起きの山口豪志 【寄稿No.5】
山口さんとの出会いは私の前職時代からだが、定期的に進捗確認のミーティング(けつ叩き役)をやり始めたのは2018年ごろ。
ご本人が書かれてる通りイケイケで、ヒカリエのカフェでなんか色々話をされていたのは覚えている。
山口豪志さん本人から暗黒期を知る男としてどのような状態だったのか書いてくれというオーダーを出すのも山口さんらしい。
が、いざ書こうと思うとなかなか筆が進まない。
なぜか
それは山口豪志の暗黒期は「変化がない」からである。
言い換えるといつもは変化に富んでいるのに、この時期はほぼ変化がなかった。
変化がないため、一緒にいる人間にも記憶がほとんど残っていない。
イケイケ期は、よくもこんなにどんどん新しい人との出会いや情報が入ってくるなと、定期ミーティングのログを残すときには思っていたし、ベンチャー成長請負人はこういうことを考えて動いているんだな気づくことも多かった。
記憶を辿ってみると・・
ちょっとおかしいぞとなったのは、
週に2回、7時30分ぐらいから山口さんの頭の中を整理してケツを叩くミーティングに参加できなくなってきたときあたりだったと思う。
最初は夜遅くまで会食とかしていたからかな?そもそも朝弱いだけか?など考えていたが、
ミーティング時のキレも無くなってきて、画面の前には寝起きのパジャマを着た“おじさん”がいるだけの日も増えてきた。
思い出すと、こういう言動が暗黒期の山口さんには多かったように思う。
- 7時30分からのミーティングに出て来れない
- ミーティングに出てきても何をしているかわからない沈黙の時間が結構ある
- 定例ミーティング2週間スキップもザラ
- ミーティングに出てきたとしてもほぼその期間は寝起き
- 話を聞くとそもそも寝れてない
- 話を聞くとゲームをして1日を過ごしていることも
朝に弱いだけならいいのだが、仕事関連でも
- 新しい人からの相談やプロジェクトの話が出てこない
- 新しい情報があまりはいってこない
- これやりたいということが行動に移されてない
- これ本当にやりたいの?という仕事の相談をしてくる
- お金の使い方が大学生のようになる
- 時間をお金で買わなくなる
一緒にプロジェクトを進めているお客さんとのミーティングの場でも
- ミーティングの途中で寝落ちしている
- お客さんが説明したことを再度質問している
ご本人の記事にも書いてあったがお金がない時は本当になくて、朝の定例MTGの時も銀行残高とお金の工面の話をしていた。
冗談じゃなく本当にバイト代を使い果たした大学生のように、お金のやり繰りをどうしようかというのを考えていたようだった。
【貧すれば鈍する】というように、徐々に心も摩耗していったんんだろうなと。
経済面だけでも維持できてたら、ここまで落ちなかったかもしれない。
こういう日々で、何か私が手を差し伸べたことでどうこうできることはないだろうとも思って、とりあえず定例ミーティングは毎回開催する、メッセを送る、ミーティングに参加したら合格ぐらいのスタンスで接していたし、起きてるかどうかわからないパジャマのおじさんを画面越しにみながら、このままこの人が死んでも仕方がないな、とも思った。
・・・と、ここまで書いていて、よくもこんな塩対応ができていたなと自分でも酷いやつだなと思う(苦笑)
ただ、一方で2016年の全国行脚でも心身と経済面、ともにシンドそうだった時を乗り越えた山口さんを知っていたので、きっと山口さんなら何かのきっかけで復活してくるだろうという確信はどこかにあった。
(余談ですが、2016年の全国行脚時で大型のスポンサーを決めた時は、神谷町の街中で、いきなり山口おじさんにハグされたのだった。そのときはその時でやっぱり結構ヤバい状況まで山口おじさんはキテましたね。笑)
- 貧すれば鈍する
- お金は大事
- 持つべきものは友
という人生で大切な教訓を体を張って教えてくれた山口さん。
私はといえば、
『また、どーせ山口さんのことだから、今後も色々重なってダークサイドに落ちる時期もあるだろうな』
と思いながらも、良い時も悪い時も同じように“塩”対応しますので、どうぞあれこれ自分の好きにやっちゃってください!
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