54ブログ

ビジネスモデルまにあ

『Art is long , life is short.』だからこそ、必死に今も行動してる

高校生時代から、何故だか、この言葉がすごく好きだった。

 

『Art is long , life is short.』

 

直接の字ズラがカッコ良かったのかもしれないし、

意味も、中国の古語である【少年老い易く学成り難し】というのも、

なんだか、学生時代の自分を鼓舞するようで好きなのだった。

 

そんな青い春から、時間がだいぶ経った。

つい数日前に35歳になったのだ。

 

ちょっと前のブログの内容の続きでもある。

54.hatenablog.jp

 

別にアラフォーとか言われる歳でも、何も変わってない。

おそらく高校生くらいのメンタリティとか、アホな感じとか、

ヤンチャでイケイケどんどんって思っているところとか、別に変化ない。

ちょっと、体型的には、その頃から比べると20kgは増えているから、

立派な成人男子感はあるけど。(苦笑)

 

さて、改めて、

『Art is long , life is short.』

この言葉だ。

 

私には物心がついた頃(多分、3歳とか?)から夢があった。

それは、昆虫博士になる!というものだ。

 

愛読書が昆虫図鑑であり、

趣味が昆虫採集であり、

ほぼ全ての時間を虫いじりに使っていた。

それがとても幸せで満ち足りていた。

その気持ちのまま、21歳になるまで、なんだか時間だけ経った。

 

そして、父が死んだ。

 

それからは、激流みたいに、あっという間に時間が過ぎた。

日々巻き起こる過酷な現実と向き合って、

自分の力を最大限に発揮して今まで生き抜いてきた。文字通り、生き抜いて。

一昨日発売された自叙伝にも書いたけど、元来は何でもない、只の小僧だった。

 

21歳の私は最初に行ったことは、過去の自分の全ての否定だった。

それまでは、自然科学(サイエンス)というお金にならないこと、

短期的には意味も価値も見出せないものに夢中になっていた。

夢中になれたし、それを受け入れてくれる環境だったし、とても恵まれていた。

 

それが一変して、父親がいない世界が急に訪れて、

金銭的にも、精神的にも、追い込まれていった。

いろんなそれまでの現実の方がフェイクだって気づいた。

親に、周りの人たちに、とても大事に守られていたのだ、と。

 

とにかく、金になることを、誰もが分かり易い数字を追いかけて、

実績をつくることだけが私の全てになった。22歳、休学をして、

同級生に遅れて卒業をするなんてそれまでの自分では有り得ないダサいことだった。

でも、目的があるから出来た。

俺は、若くして頭角を現す、絶対に成功してやる、と。

しかも、ここで言う成功とは、

金銭的な、分かり易く余裕がある状態に絶対になると言うこと。

それからは、アートやサイエンスは全否定した。

一切の無駄を排除して、とにかく、仕事と数字に向き合った。

目に見えない世界やマインドに蓋をして、それまでの正義なんてのはゴミ箱に捨てた。

とにかく、大人の世界、ビジネスの世界で成果を出す、只一点そのことだけのために。

 

だから、前々職も、前職も、結果にだけ拘って、時間も労力も惜しまずに、働いた。

死に物狂いだった、それが生きる全てだった。

 

そして、結婚をし、子供が生まれ、普通に大人になっていた。

改めて、無駄なものとして、蓋して来たもの達と自ずと向き合うことが増えていた。

それはずっとずっと欲していたものだったし、無意識下で耐えて我慢していた。

 

私の中での長年の蓋が取れる時期に来ていると思った。

33歳まで、とにかく、成果と結果を求めて猪突猛進に一人で突っ走ってきた。

一昨年から、チームになって仕事を改めてするようになって、より可能性が広がった。

 

今も、仕事は大好きだし、数字や短期的な成果は大好物ではある。

 

でも、それだけじゃないこと、もっと長期的な価値ある産物や、

数字という定量的なものではなく、

感覚や感性、美しさのような定性的なものが

人生にはとても大切なんだと気づかされた。

 

たまたま友人の紹介で知った古美術の世界は、

数百年以上も前の銘品や歴史書で読んだ偉人の書が豊富に残っていることを知った。

また、驚くほど手軽に、それらの品は商われており、

ちょっと背伸びすれば、買えるような価格なのである。心底、驚いた。

渡辺省亭という、日本が初めて出店したパリ万博の際に渡欧して3年間の遊学をし、

西洋の美術界にも影響を与えた偉人の掛け軸が、軽自動車よりも安く買えるのだ。

100年以上の、素晴らしい作品なのに・・・(汗)

 

また、現代美術の銘品も数多い。

本当に神の手と思えるような、素晴らしい作品を20,30代で創っている。

本当にすごい人たちが同世代や若手にもいるのにも驚かされた。

アートというものの奥深さと、そこに圧倒的な情熱をかける作り手がいることに

ある種の憧れと羨ましさと、心のそこからの敬意が込み上げた。

彼らのような営みが人生には必要だと思ったし、それこそが潤いだと感じた。

特に、昆虫好きの私には、とんでもない程に彼は魅力的だった。

満田晴穂さんは、年齢も私より少し上なだけで、まだまだ若手の芸術家だ。

 

とにかくすごいので、騙されたと思って、彼のすごい作品をとくとご覧あれ!

実物品はこんなネットで見るのには、比べ物にならない!マジヤバイ!(汗)

m-haruo.com

 

そして、まだ、20代だか、30歳になったばかりかという、

森本愛子さんの日本画は古典的なのに新しい構図で

正倉院にあっても良いのに、家の壁にかかっててもカッコいい。

なんとも不思議な優雅さがあり、ハマるのだ。特に昆虫がカッコいい。

www.google.com

 

そして、何と言っても、私をアート蒐集家にするきっかけをくれた作家は、

梶川能一さん、その人なのだ。

 

彼の絵は、画像じゃ全然面白みが伝わらない。

実物にこれほどまでに迫力と勢い、ある意味の所有欲求を刺激するものも珍しい。

とても画力があるというか、そのまま存在感がすごいのだ。

是非とも、実物を見て欲しいし、彼の人柄も含めて感じて欲しい。

サイコーなのだ。

www.google.com

 

だから、長くなったのだけど、私はアートとサイエンスの世界に戻ります。

日々をより暖かく、充実した血の通ったものにすべく、

もっと定性的な表現で曖昧模糊としてて、でも、心地好い世界へ。

そういうものが結局は自分が好きなのだなと思ったので。

 

私の恐らくは、ウン・・・万円分で、きっと未来は凄い価値になるだろう、

愛情あふれるコレクションたちを一堂に集めたコレクション会を都内でやりたい。

そして、できれば、そういう機会を皆さんと分かち合いたと思いました。

 

だから、このようなクラウドファンディングをはじめました。

motion-gallery.net

 

今まで通り、身勝手なのですが、どういう皆さんからの反応があるのかを

素直に受け止めてみたいと思いまして、問いかけをしてみたいなと。

 

これが、達成されるものなのか否か。

さて、どうなるのか、答えは、39日後に・・・お楽しみに。

 

さあ、さすがに、もう寝ようw