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ビジネスモデルまにあ

ぼくとやまぐちごうし 【寄稿No.3】

山口豪志との最初の出会いは2013年末ぐらいかな。

 

当時僕はとあるイベント系サービスをやってて、スタートアップ界隈でちょっとしられているような存在だった頃。

 

この業界、面白くてちょっと注目されると色んな人が寄ってくる。

僕の場合、そのピークは2012年~2013年ぐらいだったかな。

サービスとしては全然儲かってなくて、そろそろ儲かる何かをやらないとまずいぞなんて思いつつも、変なプライドがついちゃっていて、今思うとやっぱ調子に乗ってたんだろうなぁという時期。

 

そんなときに山口豪志と出会った。

そのときは色々寄ってくる人の一人に過ぎなかったんだ(言葉はわるいけど)

 

 

そこから1年ぐらい経った頃にはもう僕はどん底にいた。

なかなか儲からない。

サービスの注目を集める旬は過ぎた。

仲間は見切りをつけて離れていく。

 

なんでうまく行かないんだろう?と考え尽くしたとき、原因はすべて僕の足りなさだと気づいた。

 

自分に自信がなければ起業なんてできない。

でもその土台そのものが崩れてしまったんだよね。

 

潮が引くように人が寄り付かなくなった。

(もしかしたら自分が人を遠ざけていたのかもしれないんだけど)

 

すさまじい無力感と孤独感が襲ってきた。

でも資本を入れてもらっている以上、この事業でなんとかしなければならない。

 

そんなときよ。

山口豪志からこんな言葉をもらったんだよね

「アクタガワさん、ビジネススキルめちゃくちゃ低いですよね」

・・・どうです?

 

 

「死者に鞭を打つ」

「傷口に塩を塗る」

この言葉は山口豪志のために用意された言葉だったのかもしれません。

 

でも、

この時期、僕の本当に近しい人すら正面から向き合ってくれなかったんだよね。

 

応援するぜ!って行ってくれた人のほとんど

「まぁ、アクタガワさんならやれますよ。」

「なんとかなりますよ」

あ、あんまり僕と関わらないようにしようとしてるな・・・

鈍感な僕でも気づきますよ。

 

 

わからないでもないです。

 

いまの僕も当時の僕と関わり合いたくないと思いますもん。

凄まじいネガティブオーラ出てたので。

 

 

変な話なんですけど、あのとき正面から僕に向き合ってくれたのは山口豪志だけだったんだ。

 

その後も、罵倒しつつも「こうしたらいい」「こう考えたらいい」「●●やって持ってきてみて」と、色々と関わってくれた。

 

そして、9ヶ月ぐらい経った頃かな。

ようやく自分自身の闇を抜けてきたなと感じ始めたとき彼はこういった。

 

「で、どうします?事業をどうしたいですか?」

 

つまりそれは「お前が本気だすなら金出すし、集めるぜ」という話。

 

そう、実はまったく資本関係もなくコンサルフィーなんかも払ってないのに、死に体の僕に時間を割いてくれてたんだよね。

 

あの時が「事業構築」を本当に考え始めるようになったきっかけだったなと、今振り返って思う。

なにより、本当の孤独と絶望に落ちきらなくてすんだのは山口豪志のおかげだ。

 

 

そしてその数年後、今度は山口豪志が弱ってしまった。

面白いことに、その前年は、彼の調子がピークに達していた時期だった。

人とはそもそもそういうものなのかもしれない。

 

弱っていたときの山口豪志は素直に自分の弱さを言うことができていて、むしろ人としての好感が出てきたなと僕は感じていた。

あのときの経験のおかげで、心が弱まったときの共感だけはできるかなと思い、色々とはなしは聞いていた。

でも、それだけで十分だったみたいだ。

 

 

 

山口豪志に、僕が辛かったときの感謝の話をすると「そんな事ありましたっけ?」という。

山口豪志は、彼が辛かったときの感謝の話を僕にするが「そんな感謝されるようなことしましたっけ?」と思う。

 

 

人は知らないうちに助けているし、助けられているものなのかもしれない。

「ズッ友だよね!」なんて確認の必要もなく、根底で感じる人としての信頼感。

 

中年になってからそのような関係性を築ける友人ができたことが、起業して得られた最も価値のあるものだったのかもしれないね。

 

 

やまぐちさん、こんな感じでOKっすか?

 

 

 

本文章は、芥川武氏( https://twitter.com/netsket_acty )に寄稿いただきした。

ありがとうございます。

 

 

会社の中間地点には、4つのゴールしか無い。

ビジネスマンやちょっとした飲み会などで質問する。

『法人に対しての対立語ってなんだと思いますか?』

 

意外と知られてないことに、法人というものが何なのか、ということだ。

法人=会社というものは、どういう経緯で作られたのか、どういう存在として我々の社会に存在してるのかということを考えると面白いことが見えてくる。

 

一番最初の質問の答えは、『自然人』である。

 

なんだか、耳慣れない言葉ではあるが、要は、ヒト(=生身の人間)のことを言っている。

それぞれの詳しい意味は、他の記事に譲るとして、要は、法人というものは、生きてる人間=自然人と同様に、権利を保有することができる存在を法的に認めているのである。

自然人と法人(ビジネスの主体) | 北九州の弁護士なら| ひびき法律事務所

 

我々自然人は、時間が経てばほぼ確実に死ぬ。(カルト的な話もあったりするので、“ほぼ”と付けている)

でも、法人は、時間が100年経っても、1000年経っても死なない。(もちろん、大半は廃業して無くなる=死ぬ、が)

そういう意味で、会社を立てるときに、以下のことを知っておいて欲しいと思います。

 

会社の中間地点には、4つのゴールしかない。

 

めちゃくちゃ大事なことなので、『投資してください!』と言われた時に、最初にこの問答をするので、先にここで記事化していくことで、そのやりとりを省きたいと思う。

では、その4つのゴールとは何かを羅列する。

 

  1. 会社を上場させる(IPO
  2. 会社をM&Aして譲渡する(=現金化する)
  3. タイミングを決めて解散する(廃業する)
  4. 子供や親族、その他に相続して継続する

 

色々とあると思いきや、実はこの4つしか選択肢が無い!

当たり前のことを言ってるのだけども、意外と知られてないというか、起業する人の多くは、この4つしかゴールがないという事実を意識してないことが多々あるのだ。

 

あなたの会社をどうしていきたいのですか?という問いかけに対して、この4つの選択肢のどれを目指してるのかが言えないというのであれば、当然ながら出資をして、株を保有しようとは投資家は思わないだろう。

また、解散の予定であったとしても、そのチームが目指すある特定の目的のために作られ、その目的に共感しているのであれば、出資して目的を果たすために実行することもエンジェル投資であれば、可能である。

 

起業家は、この4つのどれを目指すのかを明確にするだけで良いのだ。

 

①会社を上場させる(IPO

日本には約4000社の上場企業がある。そして、その会社に所属する社員は、銀行の借り入れがスムーズだったり、住宅ローンが組みやすかったり、給与が安定して高かったりと優遇られている。

それはとても素晴らしいことだし、儲かる年もあれば、極貧になる年もある、というような上下の幅が大きい状態には基本的にはならない。その方が、子育てや夫婦での趣味など、色んな意味で安定した生活と暮らしが送れるので、素晴らしいことだと思う。

当然ながら、4つの選択肢の中で最も実現のハードルは高いと思うし、上場ゴールではないので、上場して社会に対して説明責任を果たし続ける日々はそれなりに大変だと思う。

ただ、社会一般の方々がステークホルダーとして株を保有し、会社の発展に関心を寄せて、そして、期待をして株を買って応援してくれるのはとても良いことだと思うし、それをともに目指したいと思って、エンジェル投資家は投資をするのだ。

 

②会社をM&Aして譲渡する(=現金化する)

ここ10年で私の回りのベンチャー業界の20代後半、30代前半の方々は、この形で数億円、数十億円、中には100億円を超えるような大金を手にされるケースもある。

それはそれで凄いことだし、会社の経営者として、企業の成長段階に応じて求められることが変わっていく。初期のサービス作りや事業を軌道に乗せるまでが好き、得意!という起業家もいるので、そういう方は、闇雲に上場を目指すというよりも、M&Aに特化して事業を作ったり会社を作ったりして売却を目指して動けば良いと思う。もちろん、このケースにおいても、エンジェル投資家は投資するし、どんどんと活気を出すためには、M&Aを行い、大手企業や上場企業は、自社に必要な事業ドメインやビジネスモデルを強化することはとても良いことだと思う。GAFAの成長事業は、有名な事例だと、googleyoutubefacebookInstagram、Oculusなど実に多くの会社を買収して結果として自社の成長ドメインに据えている。

買い手、売り手、双方にとって良い選択肢であることは間違いない。(ケースもある)

 

③タイミングを決めて解散する(廃業する)

最近、私が関わった学生起業家の会社が休眠企業になった。

それはそれでも良いと思います。起業家がやりきった、学生時代に目立ちたかった、ということであれば、それはそれで彼の望んだような時間が過ごせただろう。

我々の投資家のお金をそういう自尊心を満たすために使ってくれて、彼の経験や血肉になったのであれば、次なるイノベーションの種に間違いなくなるだろうと思うし、ある意味での起業チャレンジ用の奨学金?みたいなもので、我々もそのお金自体は惜しくないし、全く問題ない。(コレは本心)

逆に『確実にリターン返します!』みたいな責任おわれて変に期待値を高めた後に辞めます、、、みたいな感じでダメだと多少こちらも気分が凹むので、『うまくいかない可能性も非常に高いですが、一か八かでやりたいです!』と言ってもらうのは、エンジェル投資家的には全然ありだ。それこそ、リビングデッド企業になるくらいなら、人生の有限な時間を無駄にしてほしくないから、会社なんて潰して次のテーマに取り組めばいいと私個人は思っている。

 

④子供や親族、その他に相続して会社を継続する

来年のことを言うと鬼が笑う、と言う諺があるが、本当に何十年も先の話かもしれないし、明日あなたは命尽きて、誰かが会社を承継するかも、しれない。

会社は死なない、意図的に潰さない限りは、基本的には無限に生きられるのであって、それを継続させるかどうかは、経営者である自然人の意思である。

そう言う意味では、地方で多いファミリー企業はこういう息子に継がせたい、子や孫たちにと言う思考があることはとてもよく分かるし、良いことだと思う。

まさに、法人という仕組みを最大限活かしてのことだ。

日本は世界でも最も歴史のある企業が多い国であるし、また、最古の法人である『金剛組』である。

 

finders.me

 

さぁ、長くなってしまったw

 

会社を始めるならば、どのコースを選ぶんだ?と。

4つの中間点を見極めて、どれを選ぶのか、さぁそれは、起業家であるアナタ次第だ!

 

もし、エンジェル投資が必要だと思ったら、お声がけをして欲しい!

詳しくは、こちらをご参照のほど!

54.hatenablog.jp

 

 

日本のエンジェル投資を加速させる『The First(Angel Investor)』に私は成りたい!

前の記事がバズって、まさかの[はてなブログ]のトップページで紹介されることになろうとは・・・汗

過去に一度もそういうことになったことがなかったので、大いに驚いた・・・。

 

その記事は、多くの人が読むという前提ではなく身近な関係者に向けて書いたつもりだったので、大いにバズって恥ずかしかったが、まぁそれはそれで良いかと開き直ったついでに、ここ3年くらいで思っていたことを言語化しておきたい。

 

日本のエンジェル投資を加速させる『The First(Angel Investor)』になりたい!

 

これを読んで大きく出たなと思われたら、半分成功だw

 

今まで関わってきたベンチャー投資(エンジェル投資)において、圧倒的なナレッジがたまったので、それを元にさらにその動きを加速させたいと思っている。

今まででうまく行っている投資先には、一定の法則がある。

①私が最初期の投資家であり、他の投資家も私が声がけして集めていることが多い(逆に最初の投資に誘って頂いたケースも同様)

※言い換えると他のVCやエンジェル投資家の後に投資したケースはうまくいかないことが圧倒的に多い

②ビジネスモデルのピボットがあっても、しっかりと話し合って進められる関係値が起業家と築けている(ネガティブな事案が発生した時に真っ先に連絡がある)

③事業やプライベート、採用や営業、広報など、幅広くサポートを頼ってくれる

 

などなど。

やはり、①が圧倒的に大事なのである。

だからこそ、『The First(Angel Investor)』でありたいのだ。

 

 

視点を変えて、社会の動きから言ってもエンジェル投資は増えていく必要がある。

これから日本国は、10兆円とも言われる超ベンチャー投資大国になろうと標榜していると聞く。

10兆円規模の大学ファンドの創設

 

その大きな資金を任せられるベンチャーを数量を圧倒的に増やす必要がある。

そうであるならば、やはり、もっとエンジェル投資家と言われる、初期の起業の支援者が必要になるだろうし、そういう人たちの活躍があってこそ、起業家の成功確率が上がり、また、支援の体制も整うものなのではないかと思っている。

 

まさに、『先ず隗より始めよ』の精神で、私は自分が理想だと思う、ベンチャー投資のあり方を世に問うてみたいと思う。

一番多く言われる質問『山口、VCやったら?』というのに対しての返答は次に書く。

そして、できれば、共同投資するエンジェル団は欲しいと思っているので、エンジェル投資をやりたい人は自己責任でありつつ、それは別途SNSで私に繋がっている方はコンタクトして欲しい。

 

 

ベンチャー投資の世界における負(だから私はエンジェル投資家でいたい5つの理由)

①VC(ベンチャーキャピタル)は規模を追うビジネスモデルである

VCはビジネスモデルとして、1号ファンドの組成があり、ベンチャーへの投資を実行して、育成して成長をサポートする。

そして、決まった期限内にM&Aをしたり、IPOしたりして現金化する。

金融ビジネスなので、預かった資本を約束したリターン以上の金額にしてお戻しする。

また、さらにファンドのサイズを大きくして、その繰り返しを行う。

それにあたっては、ファンド運営チームも当然、バックオフィス人員はいるし、キャピタリストの固定費等もあるし、どんどんと規模は拡大していくことになります。

一般企業と同じく、規模の拡大を追求せざるおえないカルマがあるため、どんどんとファンドサイズが大きくなり、小さい規模のベンチャーへの投資がしにくく、恐竜の進化のように巨大化していってしまいます。(それによる良さも当然ありますが)

私のように起業家に寄り添いたい、人として付き合って行きたいと思うと、ビジネスとしてVCをやると感情的にも、仕組み的にも(売却までの時間軸が決まっていることなど)むいてないなと思うのでした。

 

②物心両面での充足感をベンチャーに貢献した人に持ってもらいたいから

ベンチャー企業には100%の株式比率における、成功していった暁に待つ利益分配のタイミングがある。当然ながらリスクとリターンのバランスはちゃんとあるべきで、しっかりと企業に貢献した人はリターンを得るべきであると私は考えている。

私自身の個人的な体験として、クックパッド社でのIPOはとても新鮮で充実感のある体験になった。

2006年からインターンで関わり、社員10名未満の状態で入社させてもらった私は、ビジネスの基礎を学ばせてもらうとともに、ストックオプションという形で、株式をいただいた。

それによって、当時2009年の株式公開時(IPO)によって、個人として2千万円前後の規模の現金を手にすることができた。(結局は大半のお金は、その後の世界一周の旅や次の会社員生活における生活コストに霧散していくことなるのだがw)

この大きな企業成長において貢献をした人たちというのは、もちろん、投資家もその一助ではあることは否めないが、社内で働いている社員の方々は本当にとても大きな役割を果たしていると私は思っている。そういう意味で、社員持株会やストックオプションなどで、しっかりと社内に報いて欲しいと思うし、その部分で利益相反するポジションに自分自体は立ちたくないと思う。(株式の発光体であるベンチャーが社員や関わる人に1%でも多くの利益を配分して欲しいから)

 

③起業家と苦楽を共にし、また、喜びは2倍、苦しみは半分になるから

企業の成長は単純に本当に嬉しい瞬間が多い。

社員を雇えた、オフィスが大きくなった、社員が家をローンで買った、顧客が増えた、メディアで取り上げられた、人気の就職先ランキングに載った、友人が転職してくれた、・・・などなど。本当に素晴らしい瞬間がたくさんある。

一方で、社員のリストラ、顧客へのお詫び対応、法廷闘争、さまざまなリスクがある経営者にかかる火の粉は想像以上に多い。それを起業家とともに一つ一つ除いていく。

この過程は本当に大変だし、どんどんとナレッジが溜まる。

①の話ではないが、キャピタリストというベンチャーキャピタルの担当者次第と言われるのは、ここが大きい。やはりナレッジ(経験則や知識)とネットワークは個人に蓄積される。法律や制度、仕組みも世の中変わるので、常に最新の状態にアップデートしてく必要がある。そういう意味では、ずっと現場に居続けられることができるのはやはり感情面でも楽しいのである。

 

④当然、上がりも大きい(その利益をまた色々とチャレンジに振り向けられる)

ベンチャー投資というのは、リスクとリターンのバランスが著しく不釣り合いである。

当然、リスクはある。がそれは限定的だ。

投資した金額が全てなくなること、基本的にはこれのみがリスクだ。(そのベンチャーがやらかした風評被害やら色んな付属することもあるにはあるが、それは大したことではないと思っている)

一方で、その後のリターンは大変に大きなものになる。理論上では、数百倍になることもあり得る。投資する最初の企業価値が1億円だとしてみよう。その会社の1%の株式を保有する。

その後、その会社が特に株式を第三者割り当て等をすることなく、そのままに100億円で株式公開をした場合には、100倍のリターンになるのだ。

つまり、100万円の出資金が、1億円になって返ってくるのである。

もちろん、投資してからの時間(企業が成長する時間)があるし、今であれば、第三者割当増資等で、株の持分比率が薄まっていくことも十分あり得るのではあるが、理論上は、100倍のリターンを生み出すことは可能なのである。

私のケースで言うと、友人からの紹介で、2014年にサイトビジット社と言う会社にエンジェル投資をさせていただいた。

その当時に、会社員給与の1ヶ月分程度の金額を投資して、あれこれと会社のお手伝いをさせていただいた。広報や営業、採用など、幅広いお手伝いをしていく過程でみるみる会社は成長し、今年3月に、freee社に買収されることとなった。

prtimes.jp

 

2014年から2021年の約8年にわたって、代表の鬼頭さんとは本当に色々なシーンでご一緒させていただき、本当に学びを多くいただいた。また、彼自身の人生に寄り添うことができる時間も多く、嬉しさや悔しさ、苦しさを近くで感じ取ることもできた。

五反田時代には、家とオフィスが近所で、本当によく立ち寄らせて頂いた思い出もある。

その思い出深いエピソードもある上に、今回の投資のリターンは、数十倍にもなって返ってきたことは、ただただ経営者に対しての感謝と、それを恩としてまたお預かりした責任を感じている。これは、また、別に起業家が社会を変える原動力に使いたいと思うし、当然ながら、私も家族や友人がいるので、そう言う方々の物心両面の充足に当てたいと思う。

 

⑤とにかく自由に投資決定ができるし、利害関係の調整が要らないので、本音で話せる

個人的にはこれが一番大きいのかなとも思う。

結局、自分と起業家との1対1の関係である。

どこまで行っても経営責任であり、会社の方向性を決めると言うのが起業家のメインの仕事である。それに対して最大限の知見と経験とネットワークを提供する、そして、応援するのがエンジェル投資家の役目であり、期待されていることだ。

そう言う意味では、自分が好きな人、自分の好みでそれを決めていけることは非常に大きいと思っている。あれこれと人のことを気にせず、お互いに本音ベースで話し合えるので、それは本当に大きいことだと思うし、私はそれだから、エンジェル投資家でありたいと思う。5つの理由でこれが一番大きい。

 

 

さて、今回ブログを書いた意図は、実はこれだ。

日本のベンチャー投資のレベルをアップデートする

 

何をまた大きなことを・・・と思われるだろうが、

私自身の目標は、令和の渋沢栄一を目指す!と言うことだ。

 

彼は生涯で500社以上にも及ぶ会社の創立に関わったと言われている。

そして、その多くが今日において非常に社会にとって大きなインフラになっているし、今の日本においてなくてはならない企業ばかりだ。それは彼はたくさん生み出したと言う実績は本当に素晴らしいことだと思う。

私は、そう言う彼の実績をなぞってみたいと思っている。

目標が決まったので、そのための手段として、どう言うことを実行しようかと思うと、それはこれからの試行錯誤ではあるのだが、まずは、投資スキームをちゃんと固めていきたいと思う。

ベンチャー投資においては非常にバリエーション設定(ベンチャー企業価値算定)が難しい。高値にしたい起業家側と安く買いたい投資家側のせめぎあいが常になる。

そう言う意味では、価格交渉は、とても重要である一方で、ある意味では不毛なやりとりになることが多い。個人的には、その手間はあまり好きではないし、起業家側が企業価値を決めてれば良いと思う派である。

ただし!2021年の現在、ベンチャーの初期価格の値付けはバブルだと感じる。

サービス内容もローンチもしていない企画書の段階で、3億円、5億円の企業価値です!と言われると、さすがにそれはないだろ、、、と思う。

ちなみに、2010年ごろにベンチャー投資の業界は、1500−5000万円程度の企業価値が多かったように思う。昔がこうだったから、今は高い!と言いたいのではない。

日本の東証上場企業の4000社程度あると言われる上場企業の、1000社は時価総額が100億円以下である。

つまり、企画書段階のベンチャーが、3億円です!と言う場合、もしラッキーに100億円で上場したとしても、リターンは33倍程度なのだ。(それでも大きいのだが)

一方で、企業の平均生存期間は、以上に短い。10年続ける会社は6%以下だと言われている。

ベンチャー企業というと、耳障りが良いが、実態は、超微細企業だ。個人会社であるレベルで有ることが圧倒的に多い。

そのような会社を数億円で評価するというのは、どういうロジックなのか?というのが本音ではある。(当然、シリアルアントレプレナーはすごいし、それは起業家自体に何億円以上の経営経験の価値はあると思う)

この辺りは、プロトスター社の起業ログでのまとめがよく解説されているので参考にされたい。

kigyolog.com

 

 

さて、ついつい熱くなってしまい、長々となってしまった。

私が起業家に提案したいパッケージは以下である。

・1億円の評価額で3%の普通株式取得(最大300万円分の現金提供)

・(必要があればセットでの)

最大300万円までの低額資金貸付(最大3年間:36ヶ月返済にて)

 

つまり、両方合わせると全てで600万円分の資金提供をするというものだ。

それだけあれば、一旦は会社員の1年分くらいの給与分(平均給与433万円)はあるだろう。手取りで600万円を得ようと思うと、年収800万円程度にはなる。

 

また今のご時世、国としても創業や起業には大変積極的である。

金融公庫では最大3000万円を借りてくることも可能だ。

これは、個人保証はなく、無担保無保証で借りれるので、借りない理由はないだろう。

www.jfc.go.jp

 

では、ここからは、私の提供できる価値の具体的なオファーである。

 

私は2013年から36社のベンチャー企業に投資実績がある。

すでに、6社(近々7社目も)のM&Aの売却実績もある。

既存投資先の起業家ネットワーク(コミュニティ)も運営しており、比較的活発なやりとりも多い。(非公開のイベントやネットワーキング、勉強会の開催など。)

クックパッド時代も含めると2006年からずっと日本のベンチャー業界にどっぷり浸かっており、色々な知り合いは数多くいる。(色んな意味で)

そういう私のネットワークと知見、経験をフルで提供したい。

 

 

是非とも、私と一緒に会社を育てたい!無駄な競合他社との争いを無く進めたい!という方は、こちらの書籍を読んでコンタクトをしてください!

amzn.to

 

全方位からの連絡はレスしないので本当に申し訳ないです。が、この場合は是非とも、他己紹介をセットにしてご連絡をいただけると大変に有り難いです。

facebookでは5千人問題という5千人以上友人を増やせないという問題があるのですが逆にいうと、5千人以上の既存の繋がりがあるので、是非とも、共通の友人を探していただか、その人経由にて、私にコンタクトを取っていただきたいです。(グループメッセージ等で。勿論、それが手間なことは十分承知なので申し訳ないですが)

https://www.facebook.com/goushiyamaguchi

https://www.facebook.com/goshi.yamaguchi.566

 

どうぞよろしくお願いします!

 

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追記
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ちなみに、なぜ、このタイミングでこんなことを思ったのかも書かないと、やはりフェアじゃないと思ったので、包み隠さずに書いておこう。

全ては、冒頭の前の記事を読んだ投資先の起業家からの反応だった。

当然、このメッセージ以外にも、何人もの投資先の起業家が本当に暖かい言葉と行動を示してくれた。

 

中でも、20代前半のこの起業家のメッセージには、本当に不意打ちというか、ハートを射抜かれた。

ド平日の午後、業務時間中にも関わらず、オフィスのトイレに籠って嬉し涙なのか、感動の涙なのか、ただただ泣けた。

『あーー、生きててよかったし、ベンチャー投資しててよかった、認められている(確信)』と思ったのだった。

あまりに嬉しくて、最近では会う人にこれを見せているw ごめんね、若手起業家くん。

 

これこそ、投資家冥利に尽きるし、こういう若者のために、私は時間を使っていきたいと思う。

本当に嬉しかったことなので、ここに書き留めておく。

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10月8日13:41の突然のfacebookメッセージ

 

『死ぬほど嫌なこと』は無い、なんてことは無い。死にたくなる時はマジである。

あーーー

苦しかった、本当に長いトンネルだった。

1年以上は生きた心地がしなかったし、キツかったよ、泣いてたし、苦しんだ。

 

やっとこさ、ここ数ヶ月は気持ちが晴れてきて、調子が戻ってきたので、こうやって言語化して書き残しておきたいと思う。

この事自体が自分の後学のためにも、また、どこかの誰かが見て少しでも気が楽になってもらえられたら嬉しいなと思い、書き留めておく。

 

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確か、あれは高校生くらいの頃だったかな、ラジオをよく聞いていた私は、パーソナリティのSOPHIAの松岡さんのMCを楽しく聞いていた。

そのSOPHIAの人気だった曲、『ビューティフル』。

www.uta-net.com

 

 

特にこのフレーズを気に入っていた。

『死にたくなる程嫌な事なんて一つもないぜ』

 

この歌詞を聴いていて昆虫好きで現実的な当時の私はそうだよな、と。

死にたくなる程嫌な事なんて、そうそうないよな、と思っていた。

 

親族に色々あったり、多少の病気を患ったりして色んな苦労や苦痛を味わったと思うし、経験もしてきたのだけども、35歳くらいまではまあ総じて良い感じに歩んでいたのだなと今は思う。

 

2018年は本当に調子が良かった、過去最高くらいに楽しかった。

思い通りに仕事もプライベートも進行していて、スムーズに物事が進むし、やる事なす事が本当に自分中心に回っているとすら勘違いするほど、とても順調だった。

自伝本をつくってみたり、地方移住の計画を進めたり、家族や親族に対しても、友人たちに対しても色々なケアができて、『あー幸せだな』と思っていた。

 

そして迎えた2019年。

前年からの準備も整い、2019年3月前半に長崎県壱岐島への移住を決めて、引っ越しの準備を行い、あとは実際に動くだけ!というタイミングだった。

引越しの1週間前に、当時の経営していた会社での大型のイベントを控えていたところで、トラブルが発生。

関係各社へのお詫び行脚と対応に追われ、引越しの直前なのに、バタバタして大変な思いもしたが、ベンチャー耐性がついているので、トラブル対応もこういう自体も慣れており、対応自体はつつがなくできた・・・つもりだった。

 

壱岐島へ引っ越し、楽しい日々が始まった。

 

理想としての田舎暮らし、そして、海外での事業ローンチに向けた準備。香港でのイベントへの大企業担当者のアテンドをしたり、関係者を回って香港での事業開始に向けて着実に進んでいました。

 

2019年5月、香港での民主化運動が活発化し始め、大型のデモが頻発するようになる。

 

香港での事業展開に向けての準備を進めながら、壱岐島から長崎空港経由で香港へ行き来するという生活をしつつ、都内での役員会やら事業推進をしつつと、適度に忙しく、リモートワークにも慣れてきて、充実してるし楽しいなと思っていた。

 

ただ、足元で確実に歪みがあったのだと思うし、自分自身は気づかずにそれは進行していた。自分の慢心、そしてチームとの不協和音がひろがってきていたのだ。

 

2019年の夏のある日、共同代表からの相談の打診があり、代表を降りる決断をした。

そして、私は定職を失くして、突然暇になった。

当然ながら、固定費をまかなう給与もなくなるし、ガクッと収入は減ることになった。

 

時間的にも金銭的にもある程度余裕がある状態から、急遽で遠隔(壱岐島に住みながら仕事探しをしなきゃいけなくなった)での仕事探しに奔走することになる。

自分でも笑ってしまうくらいに動揺した。

ことの重大さが、日増しに大きくなる、家族もあるし、日々の生活コストは確実にのしかかってくる。

その時の個人の銀行残高は、前年までの投資と浪費で2桁万円しかなく、本当にヒヤヒヤな状況。

そして、表向き上手くいってるように振る舞わなきゃ行けない自分の立場(なにせ、エンジェル投資家だし、自叙伝まで偉そうに出してるキラキラな成功者を演出しなきゃだし、カッコ悪いこと言えないし、できないよ!と思ってたw)から。

 

この綱渡りな中、ストレスでメンタルはボロボロに。

2019年は、壱岐島から都内にきてイベントやら会議やらに参加するのだが、都内の滞在は昔から仲良し(だと私は思ってる起業家なのだが)のお家を借りて寝泊まりをさせてもらっていた。

彼には本当に世話になりまくった。感謝しかないし、彼は本物の兄弟くらいにこれからも大切にしたいと思う。(後述する)

 

人には相談できないこと(自分のせいだし、お金の話だし、全て自己責任だからね)で仕事が終わって夕食を一人で取るときに、不安な気持ちが押し寄せてきて涙が止まらないなんてこともあった。

そのうちに、体調もおかしくなる。

夜、寝られないのだ。

今まで寝る時間を惜しんで働き続けてきた。本当に仕事が好きだったし、寝ないでよければいつまでも仕事をしていた20代には、考えられないことだ。

なにせ、時間はあるのに、寝れないのだから。

 

22時に布団に入る。目覚めると、23時過ぎだ。

あれ??

再度寝る。寝られない。布団に入っている、頭の中がグルグルする。

寝られない。外が徐々に白んでくる、もう朝になっている。

長い夜だった、寝られなかったな、今夜も。となる。

こんな日々が度々続いた。1ヶ月くらいは連日だったし、治ったかな?と思ってもまた寝れないという毎日。

 

睡眠薬を飲んでみたりした。

アイマスクや耳栓を買って持ち歩いて使ってみた。

心療内科にもかかってみた(が、その病院の医師の方が危な感じの人でそれきり行かなかった。日比谷のメンタルクリニックは私には合わなかった)。

何をやってもダメだなと、本気で死にたいと思った。

 

もちろん、リアルに死ぬチャレンジもした。

ちょっと高いところから飛ぶ準備もしてみたw

朝5時に大きなマンションの屋上に登ってみて、飛び降りるようとしたりね。

(住民からしたら迷惑な話だよね)

 

 

この寝れない状態は治るまですごく時間がかかった。

確か、2019年10月くらいから、2020年冬くらいまではそんな感じだったかも。

 

このとき、同居させてくれた起業家が、本当に優しかった。

彼は、東京滞在中の私と雑魚寝みたいな感じで同じ部屋に泊まらせてくれて、何も言わずに話を聴いてくれたり、全面的に助けてくれた。

寝られない夜に夜中に悶えていても、無視してくれた。

朝にはホットミルクを出してくたり、プロテインをつくってくれたりして、支えてくれた。彼がいなかったら衝動的に死んでてもおかしくなかったなと思う。

本当にありがたかった。ありがとう!K君。

 

壱岐島に住んで、地方を活性化させるぞ!世界の舞台で仕事して大きなことを成すぞ!と大志を抱いて大きく出たのに、完全に空振り。

ダサい負けを喫した。

 

2020年3月末、SNS等では公にせず、また、身内程度にだけそっと伝えて、壱岐島から東京に住まいを戻した。子供の小学校の入学やら色々な言い訳も手伝って、早く東京に戻りたかった。

その真実は、仕事だ。お金の話だ。

東京で仕事をして稼ぐ必要があったし、ちゃんと仕事しないとヤバかったからだ。

 

壱岐島はいいところだったし、今でも大好きだ。

でも、私には東京での仕事やビジネスが好きだし、向いてる。

そして、ありがたいことに私と一緒に仕事をしたいと言ってくださる奇特な方もおられるのだ。

それが理由で東京に戻ったし、戻りたかった。自分の存在価値を認めて欲しかったから。

 

 

あーーー苦しかった。

本当に死んでたかもしれない(笑)

 

私はこの苦しいトンネルを経験して思ったことをまとめると・・・

そんな人生は思い通りに行くわけないのだ。

苦労はするものであるし、辛いことはある。

死にたくなる程、嫌なことはこの世にある。

 

でも、そのときに誰かが支えてくれるはず、そういう仲間や友達や家族がいるかどうか、そういう存在をそれまでにつくれているかどうか、助けてくださいと言えるかどうかがめちゃくちゃ大事だって思う。

そういう仲間や人間関係を持てるように、今日も生きたいし、そういう辛い想いをしてる存在に寄り添える人間でいたいなと私は思うようになりました。

 

『生きてて良かった』と心から言える日が今日迎えられて嬉しいです。

 

生きてて良かった、、、

 

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追記

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大変多くの反響を頂いて、驚いていると同時に、やっぱりキツいことってみんなあるんだよなって思いました。

 

起業家属性の頼る場のない不安定さ(会社=自分自身)ということは、会社の業績や自分の立ち居振る舞いが直結していることはめちゃくちゃ頑張れる一方で、その役職(ロール)を奪われた時の喪失感も同時にとんでもないものです。取引先や従業員、関係者への本心の説明や背景情報を伝えられないことは、想像以上に、心を蝕みます。

お金のことも当然大事ですが、それよりも、一番大きいのは人間関係と信頼関係の毀損です。私も今回、本当にそのことが辛かった。

身が裂かれるほどの辛さがあり、頭で認識している以上に、心には大きなダメージを負ったようです。過呼吸になり、また、不眠になり、と。

私自身のケースで言うと、すでに、2019年夏終わりから体調がおかしくなり不眠に。2020年4月から家族と一緒に都内で暮らしはじめることができたこと、コロナでの在宅ワーク期間にて徐々に体調と精神が回復してきたように思います。徐々に不眠もなくなってきて2021年の春からは前向きな気持ちになれて、また、元気に動けるようになってきたと時系列で理解しています。(あくまで目安なので実際にはわかりませんが)

実体験として、深刻な鬱状態(※私自身は医師に鬱と診断されたわけではないため、本当の鬱病ではない可能性大)のような形になると回復するまでに2年程度はかかると思った方が良いのかなと思います。

本当に長い時間、苦しかったなと思いますし、振り返ってそう感じるというレベルには今はトンネルを抜けています。

 

2021年10月時点では、複数の企業の役員と顧問をさせていただき、仕事も充実しております。

また、2021年前半にはエンジェル投資先の大型のイグジット案件もあり、資金的にも余裕がある状態になれています。(普通にアラフォーの平均貯金額程度ですが)

心身と物心の両面での余裕ができたこと、それによってこのようなブログをかけて公開できたこと自体が、私なりの社会復帰の発信となります。

 

今、まだトンネルのなかで苦しんでいる方も多くいると思います。

本当にその苦しみは、理由なく涙が出たり、信頼してる人に気持ちを打ち明けられなかったり、過去の楽しかったことを思い出して鬱々としたり・・・本当に辛いことかと思います。

でも、明けない夜はない、必ず、元気になれる日が訪れます。

生きてください、生きていたら、楽しいと笑える日が来ます。

美味しいと料理を楽しんだり、友と語り合える日が来ます。

その日まで、寝て、サボって、言い訳して、生き延びてください。

自分にだけ素直であれば、生きてさえいれば、きっと社会復帰できる、と私は思います。

 

私の苦悩の日々の詳しい解説記事は、オンラインサロンのみで公開しております。

有償ではありますが、業界で有名な事件なので、ご理解ください。

 

2018年12月から2021年11月までの『逆境のビジネス略歴』を語ろう。 
①2018年から嵐前夜
②嵐が吹き荒れて、その雨風はやがて大河になった
③人は何故、生きて死んでいくのだろうか? Born to Die.

 

この内容を読みたい!という方は私が主催する【The First Angel Investor】というオンラインサロンをご参照ください。

liteview.jp

 

 

では、またどこかでリアルにお会いできる日を楽しみにしております^^ チャオ!

日本のベンチャーはもっと海外に出ていく“べき”論、はホントか?

めちゃくちゃ久しぶりにブログを書いてみる。

前回のブログを書いてからのすっかり2年経ちましたね・・・

 

その間に本当に色んなことがあってしばらく休んでいたので

(コロナ禍でもあったし、世の中全体的に休息期間だったし:言い訳)

久しぶりに書き殴ってみようと思う。

 

今日のテーマは、

【国内向けのサービスだけを、ベンチャー企業が生み出していて大丈夫なのか?】

という問いへの回答をアレコレと思考してみるということだ。

 

正直な話、2018年の頃の私は、絶対に日本発のベンチャーが海外でも評価を高めて、

目指せGAFAだ!と息巻いていたし、そういうものだ!という価値観を持っていた。

 

当時から関わっているベンチャーにはどんどん海外に行こうよ!と言い、

事業ドメインがグローバルに展開できそうな事業やビジネスに関心を寄せていた。

自分も、2018年に香港子会社を創立して移住も含めて色々とチャレンジした。

 

まあ、良くも悪くも勢いだけはあったな、と思うのだけど、

本当に日本のベンチャーは海外で挑戦していくベキだ!と思っていた。

 

香港でのチャレンジは、民主化運動の盛り上がりと香港法の制定などで、

すっかり意気消沈してしまい、香港事務所開設から1年程度で結局撤退した。

 

2019年末から2020年には、コロナが猛威を奮って、海外事業や

海外でのビジネスをするベンチャーの事業は一気に減速(というか停止?)して

投資先に企業も相当に厳しい状況に追い込まれた。

いやー海外への挑戦は難しいよね、、、と思ったし、思い知った。

 

それからまた時間が経って・・・

 

先日、なんとなくSNSで、ふと、こんな記事を目にした。

toyokeizai.net

 

この記事を読んで、確かにそうだな、と。

日本はダメだ、これから落ち目だよ、と散々自虐的な日本メディアをみて

ヘキヘキとしてしてたけど、

GDP世界三位の大国であり、また、政治的にも安定している。

 

そして、グローバルな投資家からすると、

日本国での安定した事業モデルのベンチャー

彼らのポートフォリオ先として捉えるとそれはそれで大事だなと。

 

あちこちの様々な地域や事業に投資をして投資家へのリターンを設計するにあたり、

日本市場である特定の領域のパイを取って成長するベンチャー

確かに投資先のポートフォリオとしては有望だなと。

 

 

そして日本のGDP世界第3位って具体的に各国比較でどれほどなのかを

これまた、たまたまWEB記事で見かけて驚いた!

もう、10年も前のデータになるが、この日本地図を見ていただきたい。

fundo.jp

 

10年前ではあるが、東京都だけで、韓国やメキシコと同等のGDP規模があるという。

また、成長著しいという話題になる国々と各県を比較すると、

タイと神奈川県、イスラエルと埼玉県、エストニア鳥取県・・・。

 

これなら、各国の法律や制度に対応して事業を組み立てていく手間を考えると

日本国内で特定の市場を制覇して規模を拡大した方が良いとみることができるなと。

 

でも、これ、10年前のデータだよね?という事で、

2020年のデータで、上の記事の内容を、調べ直してみました。

 

docs.google.com

 

やはりこの10年で、日本GDP自体は、やはり相対的に下がってはいます。

東京都は、韓国、メキシコに抜かれています。

ただ10年間の割には、比較的頑張ってる方なんじゃないかなと個人的には思いました。

 

さて、2020年版のダイジェストとしてはこんな感じ。

東京都はインドネシアのちょい下、オランダのちょい上、

愛知県、大阪府は、フィリピン、アルゼンチン、ノルウェーと同等、

神奈川県はバングラディッシュと、埼玉県はニュージーランドと、

福岡県、北海道はギリシャと同等という感じです。

 

あと、私自身のゆかりのある、岡山県茨城県、長野県は、

それぞれ、岡山県ブルガリア茨城県アルジェリアやモロッコ

長野県はグアテマラ、と同等という感じ。

なんとなく、それぞれの県がすごいような気がしますねw

 

 

グローバルのPEファンドや投資家が日本のベンチャー企業に関心を高めている昨今、

まだまだ日本の起業家はチャンスがあるな、と感じたのでした。

 

 

【余談】

そういえば、エンジェル投資を何年かぶりに再始動するので

『こんなアイデアがあるので、投資してほしいです!』という方が

おられましたら、ぜひご連絡ください。

 

事業計画は不要でアイデアと今取り組んでいることだけで良いです!

toyokeizai.net

 

(と言いつつ、、、)

私じつは、かなりな人見知りなとこがあるので、

自薦よりも他薦として、どなたか共通の友人経由で

ご連絡頂けるとめちゃくちゃ嬉しいです。

 

twitterアカウント:

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https://www.facebook.com/goushiyamaguchi

 

では、また。

田舎へ[Iターン]してみたけど、いろんなことが想定以上だった話

実は3月後半から、いわゆる[Iターン]という事で、

壱岐市という長崎県にある国境離島へ移住をしました。

 

唐突な事で、なんでだろう?と思われるので、簡単に説明と紹介をしたいと思います。

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  1. なぜ、壱岐島に移住したの?
  2. [Iターン]で期待していたことってなに?
  3. 期待に対しての3ヶ月経っての満足度はどうなの?

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ちなみに、基本知識として、壱岐島wikiを貼っておきますね。

ja.wikipedia.org

あと、観光ガイドサイトも。

www.ikikankou.com

 

では、早速それぞれの説明をしたいと思います。

 

1:なぜ、壱岐島に移住したの?

そもそも、10年以上、仕事場である都内に近いという理由で、

基本的には山手線の駅か、その内側に住んできました。

直近まで住んでいたのは、五反田です。(今では、ベンチャーのメッカですね!)

 

こちらの学研さんのGetNaviのナビゲーターを務めるくらいには、

五反田の街とベンチャー文化の醸成には貢献した自負はありましたが。

getnavi.jp

でも、サクッと移住しました、壱岐島に。 

なぜか?

 

それは、壱岐島がとっても良いところだからです。

そもそも、実家は岡山ですし、大学は茨城ですし、職場で住んだのも、

鎌倉と都内だけで、九州の島には縁もゆかりもありませんでした。去年の5月までは。

 

去年の5月にfacebookで友人の起業家が離島へいくツアーを企画してますという

タイムラインでの告知を見て、気軽に「(社交辞令的な)参加したいかも!」って

書き込んだところ、私の予定にわざわざ合わせて旅程を組んでくれたので

強制的に参加が確定して、10数人で訪れたのが、ココ壱岐島なのです。

 

LIG社のメンバーもこのツアーには同行して、新しい旅館も見に行きました。

liginc.co.jp

自然が美しいのは、田舎アルアルですが、何よりも、壱岐は歴史が凄い古いのです。

邪馬台国と同時期には、既に栄えていたという。

壱岐は邪馬台国(山大国)の母胎となる海大国でした。壱岐島豆腐のなかむら

ながさきの島々|長崎観光/旅行ポータルサイト■ながさき旅ネット

 

そういう歴史好きにとって、70代以上続く神主の吉野さんの話は最高にツボでした。

www.ikikankou.com

 

とにかく、壱岐島はとっても魅力的であることが1回のツアー旅行で体感できたので、

2018年だけで3回訪れて、大体の島の状況を掴んだ後に移住する手配をしました。

 

 

2:[Iターン]で期待していたことってなに?

 

たくさんありましたが、まとめると以下4つです。

  • 子育てのため
  • アジアでの仕事のため
  • 長期的な人生設計(老後)のため
  • 資本主義の次の時代に備えるため

 

(子育てのため)

現在、2人の子供を育てており、彼女たちの教育に島での経験は

とっても良いのではと考えました。

都内で私立幼稚園にバス通学するという生活よりも、親子で自然と戯れつつ、

庭で自分達だけで遊べる環境が良いと思ったのでした。

 

(アジアでの仕事のため)

去年末に経営している会社の子会社を香港に創設しました。

これから日本から世界に挑戦するベンチャー企業を増やし、

また、その彼らを支援するための支社を

金融、情報、人材、物流の全てがある香港に置くことにしたのです。

 

(長期的な人生設計のため)

もともと都内でずっと住んで死ぬまで都内でとは、初めから考えていませんでした。

いつかは、海外に住んだりしつつ、ゆくゆくは田舎に隠居をと思っていたのです。

その中で壱岐島は長期的に住んでも良い地域だろうと感じたのです。

 

(資本主義の次の時代に備えるため)

これは感覚的な話になるのですが、東京も香港も、ニューヨークもロンドンも、

どこの国の大都市も、結局は似通ってくるように感じていました。

そういう意味で大都市の差別化はなくなり、機能としての大都会がある状態だろうと。

日本の大都市は、東京。中国の大都市は香港、上海、北京というように。

一方で特色ある文化や風俗、習慣を残した観光資源が潤沢な地域は、

それはそれで大変な価値があるのではないかと思っていました。

モンサンミッシェルも、京都、ペトラ遺跡も、ピラミッドやタージマハールも。

歴史に裏打ちされた素晴らしい土地や建造物は非常に大きな価値があるなと。

 

3:期待に対しての3ヶ月経っての満足度はどうなの?

 

4つとも、想像以上に素晴らしい結果となっております。

特に、1は予定以上に子供が幼稚園を楽しんで行きたがる状況にまでなり、

また、地域のお友達もできて楽しそうに暮らしています。

(もう、既に方言を習得してきましたしね)

 

香港へも、HKエキスプレスが長崎空港から就航し、

壱岐空港から長崎空港を経由してスムーズに飛べます。

www.traicy.com

 

でも、全く課題がないわけではもちろんありません。

様々な問題があります。

特に、衣食住医だけではない生活インフラについては

当初の想定以上に大変な問題であることが分かりました。

本当に地域に人が住み、暮らしていく上で重要なことは、

[衣食住医+移動の移]の5つだったのだ、、、ということが分かったのです。

 

こちらの記事をよく読んでいただきたいのですが、諸外国と比較して

日本での車の維持費は膨大な金額になるのです。

www.itmedia.co.jp

 

先日、イベントで登壇してお話した資料の一部ですが、

移動費は非常に割高になるのが田舎の一番の悪要因です。

f:id:codename54:20190628115435p:plain

衣食住医の比較

f:id:codename54:20190628115455p:plain

衣食住医+移の比較

f:id:codename54:20190628115541p:plain

問題提議

ということで、Maasの進化を期待しつつ、

Iターン者として、地域にどういう貢献ができるか考えて暮らそうと思います。

 

ちゃお!
 

【意識高い系の若者達へ】なぜ、“経歴詐称”をしてはいけないのか?

この週末は、ずっとモヤモヤしていた。

 

何故なら、選挙期間中だから・・・という訳では全くなく、

私も過去に会う可能性が十分にありえる程の距離感の

通称:意識高い系の若者の中心人物のカミングアウト事象があり

後生のために私自身が思ったことを勝手にツラツラと書き残しておきたい。

 

考えるキッカケになった事象のリンク:

「塚本廉」が嘘だったんじゃない、全部が嘘だったんだ

東大卒の起業家の塚本廉さん、中卒ニートだと自白するも、それすら詐称の疑惑あり

togetter.com

 

予め断っておきたいが、このブログは、

未来あるこれからの若者に向けての120%の愛情の気持ちで書いている。

現在の自分よりも若い世代である、

希望あふれる学生や若者たちに向けての精一杯のラブレターのつもりなので、

37歳以上の私よりも諸先輩のみなさまは、黙ってスルーして欲しい。

 

では、タイトルの問いかけを改めて。

 

『なぜ、“経歴詐称”を、してはいけないのか?』

 

○そもそも、誰に具体的にどんな迷惑がかかるのか?

・会社の同僚、顧問先

『同じ穴の狢』という諺があるようにその企業で働く方々や法人格までもが

社歴、経歴や事業についての内容を詐称している状態ではないかと疑われます。

逆説的ですが既に大きな詐称をしていた当事者が在籍(または関与していた)組織なのですから、

同じような社員がいるのではないか、法人自体が信用できないのではないかと思われるのは当然でしょう。

このような法人格の信用毀損は、取り返しのつかない状態になるケースもあります。

私も近しい事案で3千万円規模の損害を受けたという知人経営者を知っていますし、

世間的には芸能人の同様の事象ではスポンサーからの違約金などで、

数億円を・・・というニュースも実際に起こる事です。

会社は信用を無くすと立ち行かなくなりますので、特に注意が必要です。

 

・取引先

取引をしている法人やその窓口をしている担当者には大きな痛手となります。

既存の取引停止、または、担当者自体が減給などの罰則を受ける可能性があります。

少なくとも、それ相応のペナルティは受けてしまい、

自社法人の被る被害以上に関与先の風評被害も含めて、影響が出ることでしょう。

 

・取材してくれたメディア記者、及びメディア自体

取材をした記者は、上司や所属部門内で本事案の説明を求められ、

それがマイナス点となり、出世が遅れることもあり得るでしょう。

そのメディア自体の影響範囲が大きい場合は、

謝罪広告などの対応がされ、実害が出ることとなります。

 

・メディア・イベント等での視聴者・聴衆者

取材で語っていたこと、伝える内容が素晴らしいものであれば、

聞いた聴衆の方々は感化されることでしょう。

それを機に、その話を聞いたことを周りの人に伝えたり、詐称した人物評を

発信したことで、その発信者自体の信用を毀損することになります。

発信者の以後の発言がまわりの方から疑って見られるようになるでしょう。

 

・プライベートの友人達

その人の友人であるという事実から、友達の友達が経歴詐称をしていたから

、彼のまわりは怪しいという印象を持たれ、友人自身の交友関係、

および、仕事関係者からの信用を毀損してしまうでしょう。

『友人だから肩書きは関係なく付き合うよ』という人をSNSでよく見かけますが、

実際には、そんな人は1%以下でも居たらば大変に貴重な状態ではないかと思われる。

多くの人は関係を絶って去る事になる。

『類は友を呼ぶ』と他の他者から思われるからだ。

 

○信用とは何か?

『信用』という社会の仕組みビジネスをある程度しているはずの諸先輩方からすると、

信用の大事さは、特にいう言及する必要はないだろう。

学生の方々からすると信用の有無ではなく、飲み会の席が一緒だったとか、

友達の友達だからというようなユルイ程度から付き合いを始めていることだろう。

だからこそ、社会的な信用なんて者がよく分からなくて当然である。

 

そのために、ここで例え話をする。

もしあなた自身が、東京大学の教授になったとしよう。

あなたと知り合う人たちは、あなた自身を知り合う過程で、

一流大学の教授職という肩書きによって第一印象から信頼を持ってくれるだろう。

これは有名な大学に所属していることも、上場企業や老舗企業に

勤めていることも、弁護士などの資格を保有していることも同様の作用があると思う。

その初対面からの信頼や信用がある状態を得られるのは、

その役割の責任を併せ持っているからに他ならない。

もしも、その肩書きを用いて、嘘を言ったり、犯罪行為を幇助したり、

自身が罪を犯す事になった場合には、その損失は計り知れないからである。 

ちなみにもっと分かりやすく実生活での信用がない状態を説明しよう。

信用がない人は、金融機関からお金が借りられない(借金ができない)、

クレジットカードがつくれない、不動産が借りれないという事態が平気で起きる。

差別のない平等な社会が良い!と言う主張には私も共感するが、

実際には、不動産を貸す側だったり、銀行に預金をする債権者である場合に

そのような綺麗事を同じように言えるのだろうか。

信用がない者にお金や資産を預けたり渡す事ができる聖人が多い世界は

短期的には多くの人から評価されだろうが、

残念ながらその世界は長期的には継続せずに破綻するだろう。

 

 

○結論のようなもの

今回の一件で、九州大学京都大学、各地域の若者達が、

彼を信奉していたと言うことを関係者に聞いた。

今回の一番の被害者は、取引先や関与先、メディアではなく、

私は、聴衆や彼によって希望を抱いた若者達だと思っている。 

 

そもそもなのだが、これからの未来を担う若者たちを指して、

年齢だけ重ねて態度で大人ぶった大人たちが“意識高い系”と揶揄することは

非常に不快でもあり、私自身も普段は気をつけて使わないようにしている。

ただ、本事案が起きてしまったことは、この表現自体が

今回のようなことが起きることをある意味で予見していたように思う。

 

若い時期には何もないものだ。そりゃみんなそうだ。

だからこそ、ハイスペックな若手はキラキラしているのだ、希少価値が高いから。

でも、若者には若者として、まだ何もなくて良いと思う。

なんしろ、生まれてからの月日が短いのだもの。

でも、その代わりにいっぱい良いモノを持っているのだ。

体力と気力、美しさと潔さと瑞々しさ、あらゆる事に精通する可能性・・・

素晴らしい人生がおくれる未来への豊富な時間がある。

 それだけでとても凄い事だし、羨ましくもある。

 

そして、だからこそ、お願いがある。

ミドルエイジになった初期おじさんの小言と思って

祈りとして聞いてほしい。

 

安易に嘘をついたり、経歴やら実績やらを詐称しないでほしい。

信用を得るショートカットのつもりで

アレコレと実績やキャリア、交友関係を偽わらないでほしい。

心からお願いしたいのだ。

君の未来をデザインできるのは、君自身しか出来ない、

そして、それを行うにはそれ相応の時間がかかるのだ。焦らなくて良い。

 

最後に、今回の事案に関わらず経歴詐称の関係者へのメッセージを書いておく。

 

○『経歴詐称』をした、またはしている君へ

今すでに詐称していると自覚のある君は、すぐにでもカミングアウトして欲しい。

取り返しがつかなくなる前に。

最初は誰もがそこまで大きな〈悪気〉があったわけではないだろう。

でも、嘘を重ねていくうちに戻れないところまで行ってしまう事で

大きく不幸な状態を自身とまわりに招いてしまう。

その影響の大きさは、君の予想なんかをはるかに超えたものになる。

だからこそ、今すぐにウソをやめて、カミングアウトして欲しい。

それしか、今から復活する道はない。

嘘をつく人と友達になりたい人や取引したい人は1人もいない。

 

○『経歴詐称』をしてでも成り上がりたい君へ

絶対に嘘をつかず、コツコツと目の前の仕事や趣味で実績を積み重ねよう。

メディア取材やらまわりの友人からの評価なんてのは、

ちゃんと頑張っていれば周回遅れで必ずついてくるものなので。

成り上がりたいという君自体のハングリーさこそが価値であって、

経歴や学歴、職歴なんてのは付き合う相手の信用を

スキップして早く得るため、距離を近づけるための魔法なのだ。

でも、その魔法は自分自身で必ず作れる。

今の行動の後に、道が出来て、それ自体が君の自信になる。

もう一度言うが、今取り組んでいる目の前の仕事や趣味で成果をだそう。

そのことだけが、君が君として自立していく最短の道になる。

 

○『経歴詐称』をした友人がいる君へ

友達を大切にしよう。

でも、それは甘やかすことではない。

それ相応の罪を償う必要がある。

罪の償い方は、三種類しかない。

・金銭的な償い(罰金、損害賠償請求など)

・社会的な償い(精神的キツい状態を数年以上を甘んじて受け乗り越える)

・肉体的な償い(肉体的な労働や身体の自由を奪われて刑務所などに収監される)

 

これらを経て、彼が償いきった後からは、

また受け入れて遊び相手になってやれば良いだろう。

罪を償う前に中途半端な許しをするようでは当事者自身の再起へ寧ろ逆効果になる。

 

○『経歴詐称』してた人を評価してしまった君へ

残念でしかない。

自分の見る目のなさを大きく社会に知らせてしまったが、

それはそれで自己理解には繋がったはずだ。

余談だが、私は過去に友人の経営者に刑事事件にその後なる犯罪者の

ニセ資産家を紹介された事があったが、

彼はそのご自分の見る目のなさを悔いて、人の紹介をするのを辞めたようだ。

賢明であると思うし、人の紹介をするということは、

自分の与信も同じく掛けているのである。

日本では、人の紹介の価値が低く扱われているなぁと思うが、

安易に人は紹介しない方が良い。

あなたが介在したことで良い出会いになったならば良いが、

そうではない事が圧倒的に多いので結果自分の信用も毀損するのだから。

 

 

最後の最後に・・・

私のいるベンチャー業界というのは、外からはキラキラして見えることも多く、

また実際に、国内外の有名国立大卒、MBAホルダー、有名な起業家、

素晴らしいキャリアの方々が本当に多くいる世界だ。

ただ、ある一定数はウソのキャリアの人もいるのだろう。

採用面接などであう人の3割程度は多かれ少なかれ詐称しているくらいの割合で

あり得ると友人のベンチャー経営者が吐露するほどには、私も確かに多い印象がある。

若者たちが大人ぶったり、背伸びなんてしなくて良いのだ、

最初の期待値はあえて低めにでもしておいて、結果や実績で示せば良い。

 

こんなことで“意識高い系の若者”が潰れるのではなく、意識が高まったのならば、

行動を起こそう、実績を作ろう、小さなことからで良いからまず始めてみよう。

 

 

余談として、参考に採用後に嘘の経歴だと解雇できるかどうかの記事を貼っておく。

【弁護士監修】採用後に経歴詐称が発覚した場合の対応法。解雇は可能?